モンテカルロ・シミュレーション
投資用語集 · モデルと確率
何千ものランダムなシナリオを実行して、起こりうる結果の幅と可能性を示す手法。
定義
モンテカルロ・シミュレーションは、ランダムな入力値を使ってモデルを何千回も実行することで、「何が起こりうるか」に答えます。1回ごとの実行が起こりうる1つの未来であり、それらが集まって結果の分布を形づくります。そこから、今日の株価を上回って終わる確率など、範囲や確率を読み取ります。
投資では、公式から答えを直接導けないときに、株価やポートフォリオを予測するために使われます。強みは、不確実性を1つの予測の陰に隠さず、示せることです。弱みは、結果が仮定の質に依存することです。ボラティリティやリターンの形が誤っていれば、何千回実行しても一貫して誤った結果になります。
公式
S_T = S₀ · exp( (μ − σ²/2)·T + σ·√T·Z ), Z ~ N(0, 1) (数千回繰り返す)
S₀ = 現在の株価、μ = 期待年間リターン、σ = 年率ボラティリティ、T = 年数、Z = 標準正規分布からのランダムな抽出値。実行のたびに新しいZを抽出します。
計算例
NVIDIA(NVDA)のATLASのシミュレーションでは、株価219.06ドルに対して、21営業日後の結果の中央値は219.00ドルです。10回中9回の結果は182.38ドル〜262.97ドルの間に収まり、50%の結果が今日の株価を上回って終わります。
大切なのは範囲の広さです。シミュレーションが示すのは、これから先の1か月がどれほど不確実かであり、何が起こるかではありません。
ATLASでの活用方法
ATLASは、シミュレーションを実行して、すべての企業ページに期待レンジと上昇確率を表示します。シナリオ・シミュレーションのツールでは、ご自身の仮定を試すこともできます。
ATLASの関連機能:シナリオ・シミュレーション →ATLASのツール一覧 →実在の銘柄で確認する
上の例では次の企業を使っています。各企業のページで詳しい数値をご覧ください。
よくある質問
モンテカルロ・シミュレーションは、未来を予測しますか?
いいえ。仮定から導かれる結果の広がりを示すものです。何が起こりうるかを示すものであり、何が起こるかを示すものではありません。
シミュレーションは何回必要ですか?
実行のたびに結果が変わらなくなる程度で、通常は数千回です。回数を増やすと推定は滑らかになりますが、仮定が良くなるわけではありません。
関連用語
この考え方を、ご自身の銘柄で試してみましょう
ATLASで企業ページを開くと、適正株価、上昇確率、リスク指標を並べて確認できます。
ATLASを試す →投資助言ではありません。ATLASの推定値は公開データに基づく統計モデルによって算出されており、誤りを含む可能性があります。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。投資の前にご自身の状況をご検討ください。 免責事項